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角をつき合せるヘラジカ

チュガッチ州立公園 アラスカ 2019

5 x 7 in / 12.7 x 17.8 cm / Open Edition
8.5 x 11 in / 21.6 x 27.9 cm / Open Edition
13 x 19 in / 33 x 48.3 cm / Open Edition
16 x 24 in / 40.6 x 61 cm / Open Edition
20 x 30 in / 50.8 x 76 cm / Open Edition
32 x 48 in / 81.3 x 122 cm / Open Edition


 気温が氷点下になる十月なかばのグレンアルプスで、ヘラジカは繁殖シーズンのピークを迎えている。普段、雄のヘラジカは単独行動をしているが、この一時期だけ群れを成したように他の雄たちと行動をともにする。そして、朝日がのぼる前の薄明の時刻から、成長させた大きな角を互いにぶつけ合う。

 ヘラジカの儀式は、相手を見極めることからはじまる。無作為に相手を選んで角を突き合わせるわけではない。体の大きさが均等な者同士が近づいていき、目に見えない様々なやり取りがあったあと、正対してから角を絡め合う。そのやり取りの中の、目ではなく耳で相手をみるという行為は、対峙に入る前に相手を見極めようとする、緊迫したひとつの所作である。

 
 

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