Katmai National Park & Preserve Exclusive Tour
一万本の煙の谷
破壊と再生の聖地
20世紀最大の噴火が創り出した「生きた実験室」。
地球の鼓動が聞こえる、カトマイ国立公園の深部へ。
Selected by
中島たかし
ノーザン・ガイドワークス主宰 /
アラスカ現地ガイド
「死の谷」に息づく、圧倒的な生命力
ブルックス・フォールズでのクマ観察が「生命の躍動」を象徴するなら、この谷は「圧倒的な破壊と静寂、そして再生」を象徴しています。
1912年、20世紀最大の噴火によって一夜にして不毛の地と化したこの場所。かつては数万の噴気孔から蒸気が立ち上り、まさに「一万本の煙の谷」と呼ばれました。現在、煙は消えましたが、深く刻まれた峡谷と酸化した大地の色彩は、地球のダイナミックな営みを今に伝えています。
往復約70kmの未舗装路と、火山灰を踏みしめるハイキング。決して安楽な観光旅行ではありません。しかし、文明から隔絶された荒野で、100年前の噴火が残した爪痕を目の当たりにすることは、自然への畏敬の念を深めるまたとない機会となるでしょう。
旅のハイライト
月の谷のような絶景
かつて豊かな緑の森だった場所が、深さ200mもの火山灰と軽石で埋め尽くされました。火星や月面を思わせる、荒涼とした美しさが広がります。
ウカック・フォールズ
ツアーの終着点からハイキングで向かう滝。柔らかい軽石層を激しい水流が削り取り、硬い岩盤を露出させている地質学的ドラマを目撃します。
野生動物との遭遇
バス移動中はヘラジカやヒグマ、ライチョウなどが頻繁に目撃されます。「死の谷」を移動ルートとして利用する生命の逞しさを観察します。
ご参加にあたっての重要な確認事項
Reality of the Wilderness
過酷な移動とトイレ事情
片道約37kmの未舗装路を4輪駆動バスで進みます。激しい振動が続くため、車酔い対策が必要です。また、バス内にトイレはありません。道中の所定の休憩ポイント(野外または簡易設備)を利用することになります。
健脚向けのハイキング
谷底へのオプションハイキング(往復約5.4km)は、標高差約300mを一気に下り、帰りはそれを登り返します。足元は火山灰で滑りやすく、かなりの体力を要します。本格的なハイキングブーツをご用意ください。
変わりやすい天候と装備
「1日の中に四季がある」と言われるエリアです。晴天から突如、強風、雨、砂嵐に見舞われることがあります。ゴアテックス等の完全防水のレインウェア上下と、レイヤリング(重ね着)での体温調節が必須です。
ベア・アウェア (Bear Aware)
この谷はヒグマの移動ルートでもあります。ハイキング中はレンジャーの指示に従い、常に周囲を警戒し、声を出しながら歩く等の「ベア・アウェア」の原則を守る必要があります。
行程の目安 (キングサーモン発着 / 約9-10時間)
キングサーモン出発(水上飛行機)
キングサーモンのドックから水上飛行機(Cessna)に搭乗。約20分のフライトで、ツンドラの大地とナカネク湖を眼下に、ブルックス・キャンプへ向かいます。
ブルックス・ロッジ到着 & バスツアー出発
ロッジ到着後、4輪駆動バスに乗り換え冒険の始まりです。レンジャーガイドが同乗し、カトマイの地質学的歴史について解説します。
エコロジカル・ドライブ
3箇所の川を車両で渡渉しながら進みます。車窓からはヤナギランの群生や、ヘラジカ、ヒグマなどの野生動物を探します。
スリー・フォークス到着 & ランチ
ロバート・F・グリッグス・ビジターセンターに到着。谷の大パノラマを眺めながら、ツアーに含まれるサックランチ(サンドイッチ等)の昼食をとります。
谷底へのハイキング(希望者のみ)
レンジャーと共に谷底へ下ります。「ウカック・フォールズ」や、川が合流する「ザ・コンフルエンス」を目指します。
※ハイキングに参加せず、ビジターセンター周辺で過ごすことも可能です。
ブルックス・キャンプ帰着
ロッジへ戻ります。フライト時間まで、ナカネク湖畔でくつろいだり、短時間の散策が可能です。
キングサーモンへ帰着
再び水上飛行機でキングサーモンへ。アラスカの広大な夕景を空から楽しみながら、長い一日の冒険を締めくくります。
ツアー概要
- 運行期間 6月5日 〜 9月17日 (2025年)
- 所要時間 約9〜10時間 (日帰り)
- 集合・解散 キングサーモン (空港/ドック)
- 料金 $115.00 + Airfare
含まれるもの
- 往復のバス移動(ブルックス〜谷)
- 国立公園レンジャーガイド
- サックランチ(昼食・サンドイッチ等)
含まれないもの (別途手配)
- キングサーモン〜ブルックス間の往復航空運賃 約$400
- 防寒服・レインウェア
太古の地球を歩く旅へ。
人気の高いツアーのため、ロッジ宿泊と合わせた早期のご予約をお勧めします。
装備や体力面でのご相談も、ノーザン・ガイドワークスにて承ります。
※リンク先はお問い合わせフォームとなります